各種治療方法

治療の基本は「コミュニケーションの改善」にあります。

 

  • カウンセリング
  • メディケーション(お薬)
  • デイケア、ナイトケア、ショートケア
  • グループ療法
  • 復職リハビリテーション
  • 家族の方の為の諸企画・催し
  • 往診・在宅診療
  • 訪問・訪問看護

カウンセリング

・カウンセリングについて 

当院では、必ずお一人お一人にカウンセリング担当がつき、安心して話せる雰囲気になるように心がけながら、患者さんの気持ちに寄り添い、生き辛く思っていること、迷っていることを一人で抱えるのではなく、対話による共同作業(カウンセリング)で一緒に考えてゆきます。そして、次第に自分らしく生きやすい形に変わっていくことを目指します。

 

・料金について

カウンセリングによって別途料金がかかることはありません。ただ、診察の一環として継続的にカウンセリングを行いますので、カウンセリングのみの施行はお受けしておりません。

 

体の栄養は「食事」、頭の栄養は「睡眠」、心の栄養は「愛情」

愛情は多岐にわたります。「対話」を通じてともに考えていきましょう。 By名誉院長


メディケーション(お薬)

 お薬の目的は、心身のアンバランスを調整をします。お薬を飲むと、不調になるとか、自分の自然な部分が損なわれるとか、心配をされる方もいらっしゃると思いますが、自分らしさを取り戻すための”支え”と思ってください。

 また、生きていくエネルギーの不足を伴っていますので、お薬によるエネルギーの補充をおすすめします。


デイケア

 人との関わりを求めながらも、人との親しい交流を怖いと思う人々にとって、社会との関係を保ったり友人を作ったりすることは大変難しいでしょう。学校や職場などの社会での活動に参加できなくなると、外出が減り、人と触れ合うことが少なくなり、社会との接点が薄くなってしまいます。

 デイケアは、このような方たちと社会との中間的な居場所を提供します。当院のデイケアでは、グループでの話し合いや料理、スポーツなどの活動を行い、その中で交流をはかり、病の根底にある心の傷(人を恐れる心)を癒し、共存してゆける心の回復をはかることを目的にしています。

 

*プログラムの具体的な内容は、メンバーの話し合いによって決めています。〜しなければならない、プログラムに参加せねばならないことはなく、メンバーの主体性を尊重しております。

 

 主なプログラムとして、料理(カレーがとても美味しいです。)、カラオケ、ドライブ、食事会(ランチに行きます)、映画観賞、ゲーム、運動(ヨガ、筋トレ、リラクゼーションなど)、季節のレクリエーションなどです。

 現在は、コロナ禍のため、感染状況を踏まえながらのプログラムになっています。

デイケアの開設日 月曜日〜金曜日

ナイトケア

ナイトケア

 

 ナイトケアは、毎回夕食会を行なっています。入浴やカラオケ等くつろぎ、団らんを大切にしています。昼間デイケアに参加されてある方、仕事についている方や作業所に通っている方等々、夕方の安らぎの時間を過ごします。

 

ナイトケアの開設日 月曜日〜金曜日

※ デイケア・ナイトケアに参加希望の方は、主治医・職員にご相談ください。(当クリニック通院者されていない方もご相談ください。)

ショートケア

 休養・療養中の方で、疲れた心を受け止め癒し、スタッフとの会話や活動を通じて、社会参加が可能となることを目指します。


グループ療法

(クリニック呼称:セルフコントロールフォーラム)

 

 自分が抱えている問題や悩みなど、自分ひとりだけで考えるのは難しく大変な作業でもあります。同じような悩みを抱える仲間とスタッフが共に考え、意見を出し合い、より自分らしく生きやすくなることを目指します。

 方法としては、交流分析、心理劇、ゲシュタルト療法、講義などをもちいます。

 

セルフコントロールフォーラム開催日時

毎週火曜日 18:30~20:00

交流分析

 こころの仕組みや働き、対人関係の在り方をわかりやすく教えてくれる考え方です。

心理劇

 日常の悩みや、掘り下げてみたいことを、参加者で簡単な劇にします。劇にすることで自分の普段のありようが見えてきます。

ゲシュタルト療法

 心理劇で感じた思いや、伝えたいことを、実際に言ってみます。伝えたいことを伝える練習でもあり、自分の気持ちの整理となります。


大丈夫サポート(お仕事支援)

大丈夫サポート(お仕事支援)では、ただ単に仕事につくことを目標にはしていません。なりたい自分になること・やりたいことをするために、仕事をする意味を考える。自分の長所や短所・キャリアプランを構想することなどを行います。そして、実際に働くための心身の準備を行います。

 

休職者にとって、職場復帰はとても高いハードルです。通勤の負担や職場での緊張感が病状を再発させ、再休職になってしまう人も少なくありません。復職に向けてのサポートでは、休職者に必要なさまざまな職場復帰プログラムが用意されており、体力と気力の回復や、休職に至った原因の自己認識、セルフケアなどのストレス対処法・社会スキルの習得や向上などを目指すことが可能です。

 また、復職サポートだけでなく就職サポートも行なっております。お気軽にご相談ください。

 

開催日時

毎週月曜日 12:30〜14:00

毎週金曜日 16:00〜17:30 

 

プログラムの内容

①「キャリアデザイン 」

それまでのキャリアを振り返って、これからどのように働いていくかを設計する、キャリアデザインのプログラムを行います。自分のスキルや特性を見直し、今後どのような姿勢で仕事と向き合うか、キャリアを設計し直します。今まで抱いていたキャリア観を見つめ直す良い機会になるでしょう。

②「作業療法」

手芸、パズル、絵画、創作活動を通じて、一定時間集中を持続する力や作業工程を理解する力・見通す力、課題に対して解決する力などの回復・向上を行います。

③「運動療法」

身体を動かす事で、仕事の基本的な体力作りはもちろん、適度に疲労することにより生活リズムを整え、睡眠の質の向上やストレスの発散を目指します。運動療法では、ウォーキング、エアロビ、ヨガ、筋トレを行います。

④ソーシャルスキルトレーニング

ソーシャルスキルトレーニングとは、社会生活技能訓練とも訳されるコミュニケーションのプログラムです。生活の中で困った場面を挙げて、それに対してどうすればよかったのかを実践(ロールプレイ)していくことで、解決方法を身につける効果があります。


家族の方のための諸企画・催し

家族のつどい

 家族の方のより深い理解と協力を得ることによって、患者さんのよりいっそうの回復を推進しています。

家族の方と院長との座談会

 2020年6月より、家族の方と一緒に、最近の悩みや困りごとなどを語り合う会をはじめます。

 詳しくは、スタッフにお尋ねください。

 

 第1土曜日 12:00~13:00 「家族の方と語る会」

家族相談

  家族の方の要請に応じて、個別の相談を受けます。

親面接

  必要性に応じて、患者さんとは別個に親御さんとの面接をします。


訪問看護

 訪問を希望される方には、必要に応じて訪問をしていきます。

 本人及び家族の方に対して了解を得て、医師の指示のもと、看護師、精神保健福祉士、作業療法士が訪問し、生活指導や服薬指導、身体管理(水分摂取の状態、栄養状態や排泄管理など)を行い、不安の軽減等も行っていきます。

 地域や家庭で、よりあんていした生活を送れるように支援していきます。

往診・在宅診療

様々な事情で(特に自閉性のため)受診が可能でない方を対象とします。身体的管理、精神状態の把握と改善、家庭内養生のプログラム作成などを行ないます。